オリンピック需要などを見込んで都心には「リミテッドサービスホテル」、
つまり最小限のサービスしか行わないホテルが数多く建てられた。

宿泊業界では世界的に堅固な旅行人気と東京オリンピックが需要を下支えしてくれるという希望的観測に包まれていた。

供給過剰になった今のタイミングでコロナショックが襲った。

新しく建てられたホテルであれば別だが、老朽化してリノベーションしなければならないホテルは予約率が著しく低下したまま復活しないはずだろう。
新設のものは回復してくるだろうと考えられる。

この状況を冷静に見てみると、二束三文で古いホテルが出回るということを表している。
そこで、この老朽化し手放されたホテルを買い取って改装、面白ビジネスを立ち上げられればいいのではないかと考えている。

 

そのひとつの案として今回は垂直農業を紹介する。
垂直農業は、ホテルやビルなどの建物の中で、土を使わずに水だけで食料を作る方法だ。

この農業は都心に近い立地から、新鮮な野菜をすぐに消費圏に提供できる。
新鮮な野菜として既にイチゴ、トマト、ピーマン、キュウリ、ハーブなどが育てられている。

 

では、垂直農業の11のメリットをもとに垂直農業の魅力を説明していきます。

垂直農業の11のメリット

  • 年間を通して収穫できる
  • 気候に関連した不作がない
  • 農業廃水が出ない
  • 生態系システムの回復を促す
  • 殺虫剤、除草剤、肥料を使わない
  • 水の使用が70~95%減る
  • フードマイルが大幅に減る
  • 食と生産の安全が管理しやすい
  • 新しい雇用機会が生まれる
  • 処理水を飲み水に浄化する
  • 収穫後の植物を動物の資料にする

 

年間を通して収穫できる

毎年の降水量のばらつきによって、洪水によって不作が起きたり、
収穫が近い時期の水不足によって作物が枯れてしまう事は各国で起きている。

垂直農業にはこのような外の状況に影響されないメリットを持つ。
どんな作物も好きな時に、好きな場所で育てる事ができる。

市場の気候変動をみながら、通常よりはるかに高く売れる時期に出荷を調整することもできる。

スペインでは最も高く売れる時期に合わせて、水耕栽培のトマトを熟成させたりもしている。

気候に関連した不作がない

雨や陽射しや気温や湿度は全てコントロールできる。
ここ数年で見られる、洪水や台風の雹などの被害は受けなくて済む。

例えば、アメリカでは自然災害によって
全米のオレンジの生産高の56%、
全米のグレープフルーツの生産高の52%
全米のピーマンの生産高の44%

が損失がでたこともある。

この経験から、屋内農業を始める人もでてきた。

 

農業廃水がでない

アメリカの農務省は次のように明言している。
「農業の非点源汚染はアメリカの汚染の主たる原因である」

最先端の農業から出る排水は多量の沈泥、肥料、殺虫剤、除草剤を含み通常どこかの川に合流して、河口に至る。

農薬は軟体動物、エビ、カニなどの甲殻類、魚類ひ大きな被害を及ぼす。
肥料内の窒素は水中の酸素と強力に結びつき、淡水・海水の生物の処刑場をつくりだす。

 

一方で水栽培の垂直農業で使われる水は、植物が吸収する栄養分を同じだけ補充すれば繰り返し循環することができる。

11のメリットをもっと知るには・・・


 

 

垂直農業おすすめサイト

The Problem

全米持続的農業情報サービス