肥満よりも運動不足のほうが2倍も早く死ぬ確率が高くなる

肥満がガンや糖尿病の原因になるのは常識ですが、論文(1)によれば、デブよりも運動不足のほうが2倍も健康には悪いらしい。

これはケンブリッジ大の研究でして、12年にわたって33万人の男女の健康状態を調べたデータを洗いなおしたもの。
すると、肥満の人よりも、運動不足の人のほうが早死にする確率が2倍も高かったんだそうだ。

 

では、どれぐらいの運動で死亡率が下がるのかというと、
研究者の見積もりでは「1日に20分の早歩き」で十分とのこと。これだけで、早期の死亡率は30%も改善するそうな。

 

研究者いわく、

 

この研究の教訓はシンプルだ。ほんの少し1日の運動量を増やすだけでも、健康には相当なインパクトがある。とくに普段の運動量が少ない人への影響は大きい。(中略)ぜひ運動を生活の一部にすべきだ。

 

 

運動不足は年齢問わず健康に大きな害を及ぼします。
かといって外に出て運動するのは、ウイルス感染のリスクを上げる可能性があります。

 

さて、どうしたものでしょうか。

 

引用:https://yuchrszk.blogspot.com/2015/01/blog-post_27.html

 

 

 

外出自粛による衰えリスク

新型コロナウイルスに感染すると、高齢者は重症化しやすいと言われています。
特に高齢者の中でも、フレイルの方は免疫力の低下が考えられ、感染すると重症化するリスクが高い可能性があります。

フレイルとは、要介護に至る手前の状態のことで、筋肉などの身体機能や認知機能が低下している状態のことを指します。
個人差はありますが、フレイルは70歳を過ぎた頃から顕著に現れるといわれています。

 

①身体的な衰え:筋肉の質や量などが低下する。
②認知・心理的な衰え:認知機能が低下したり、うつ状態になったりする。
③社会的な衰え:人とのつながりが減って閉じこもったりする。

 

新型コロナウイルスの感染予防のために外出を控えるようになると、戸外での運動や買い物がしづらくなります。
また、偏った食事になりやすく、栄養状態が不十分になることが考えられ、人との交流が途絶えがちになるため、会話をしなくなってしまいます。

外出を控えることで起きるこうした要素は、フレイルの状態の悪化に拍車をかけてしまいます。

高齢者やフレイルの方が外出を控え、歩くことが少なくなると、筋肉の質や量がさらに低下してしまうことが心配されます。
一般的に加齢に伴い、筋肉量は毎年減っていきます。特に高齢者の場合は、寝たきりの生活を2週間すると一度に7年分の筋肉を失ってしまうとも言われています。

 

筋肉が減少すると、体にはさまざまな変化が起こります。全身の血流が低下してしまいます。また、糖をためておく場所が少なくなるので、糖の調整を行う働きが低下し、血糖値が不安定になります。さらに、免疫の働きも悪くなってしまいます。
筋肉量を減らさないようにすることは、健康を保ち、フレイルの状態を悪化させないためにも大切です。

 

 

自宅でできる運動は

 

必要な運動はウォーキング程度の強度で十分なのです。

 

ウォーキングの効果の具体的な事例をあげますと、

長時間のウォーキングは、短時間の激しい運動よりも中性脂肪・コレステロールなどの数値を改善する(2013年,1)
肥満の若者にウォーキングを実践してもらったところ、砂糖と果糖を食べさせまくったにも関わらず代謝の反応は改善した(2014年,2)
食後30分のウォーキングで、糖尿病患者の血糖値が改善した(2014年,3)
1日30分のウォーキングで、全身の炎症レベルが下がった(2014年,4)
26件のデータを統計処理したところ、ウォーキングで慢性痛がやわらぐことがわかった(2014年,5)

などなど。歩くだけでも十分に炎症や代謝が改善することがわかっております。

引用:https://yuchrszk.blogspot.com/2015/07/blog-post_94.html

 

室内でウォーキングに取り組みましょう。
家にいるときは、ステッパーに乗る。

そんな習慣を身につけましょう。