H25-kikai Ⅲ-1

 

温度がΔTだけ上昇した時の円柱にかかる熱応力をσ0σ0とすると、ひずみε0ε0は、熱による膨張分と剛体板から受ける力の和となり

ε0=α0ΔT+σ0E0ε0=α0ΔT+σ0E0

同様に、温度がΔTだけ上昇した時の円筒にかかる熱応力をσ1σ1とすると、ひずみε1ε1は、熱による膨張分と剛体板から受ける力の和となり

ε1=α1ΔT+σ1E1ε1=α1ΔT+σ1E1

ここで、円柱と円筒は剛体板で接続されているので、ε0=ε1ε0=ε1 となり、

α0ΔT+σ0E0=α1ΔT+σ1E1α0ΔT+σ0E0=α1ΔT+σ1E1

σ1=E(α1α0)ΔT+E1E0σ0σ1=E(α1α0)ΔT+E1E0σ0 ・・・①
次に、ちからのつり合いから、円柱と円筒の両方に発生する軸力は等しいので、円柱の断面積をA0A0、円筒の断面席をA1A1として

A0σ0+A1σ1=0A0σ0+A1σ1=0

d204πσ0+D21d214πσ1=0d204πσ0+D21d214πσ1=0・・・②

①、②より

σ0=(D21d21)E0E1d20E0+(D21d21)E1(α1α0)ΔTσ0=(D21d21)E0E1d20E0+(D21d21)E1(α1α0)ΔT

[解答] ⑤

ポイント
・円筒、円柱の変形量は熱応力と、剛体板から受ける(圧縮、引張)応力の和になる。
・円筒、円柱の変形量と軸力は等しくなる。

 

参考:【材料力学】熱応力の不静定問題を初心者でも解けるよう丁寧に解説!

 

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