識名園(しきなえん)は世界遺産のひとつです。 琉球王府が、中国からの使者である冊封使(さっぽうし)をおもてなしするためや 王族たちの保養のために使われた、回遊式の庭園です。 識名園 【世界遺産の識名園に行ってみました】 園内に入るとたくさんの木々が目に入ります。 沖縄の強い日差しをやわらげて、木陰を作ってくれるので、少しだけ涼しく感じます。 石畳の道を進むと、池があり、その池をぐるっと回ることが出来ます。 回遊式の庭園は、日本の寺社などの庭園にも見られるスタイルです。 池にかかるアーチ型の石橋は琉球石灰岩で作られています。 庭のあちこちに植えられている花々は、ソテツやサンダンカなど沖縄の花です。 東屋は中国風で、沖縄、日本、中国の文化が融合しています。 池の前にある、母屋は、くつを脱いであがることができます。 窓際に座ると、美しい庭が一望できます。この眺めも計算されて 作られていて、おもてなしの心があふれています。 客間と台所は少し離れています。そのため、お料理などが冷めないように 廊下の途中に、食事を暖めておくための場所があります。説明がないと見逃してしまう ような四角い石です。きっと、石の上に炭をのせて、鍋などを置いたのでしょう。 細かい気づかいが母屋の至る所にあって、琉球王府が冊封使を大切にもてなしていた、 歴史が感じられます。 きちんと整備されていて、規律のあるところですが、美しい庭園に癒される空間です。 那覇市内とは思えない程、静かで落ち着けます。 池から少し離れたところに、見晴らし台があります。街並みを一望できますが、 海は見えません。これは、琉球が小さい国と思われないように、あえて海が見えないように作られたものです。 【識名園へのアクセス】 住所:沖縄県那覇市真地421-7 TEL:098-917-3501 那覇空港から 車(一般道)で約 30分くらいです。 那覇空港から、国道332号線、那覇東バイパス(329号線)に入る。 上間交差点で県道82号線の方向へまっすぐ進み、県道222号線に入ってすぐです。 識名園の前には広い駐車場があります。 路線バス : 識名園前バス停から 徒歩で約 5分 市内線2番(識名・開南線)、3番(松川新都心線)、5番(識名・牧志線)、 14番(牧志開南循環線)に乗車して、識名園前バス停下車すぐです。 路線バスは本数が少ないので、ご注意ください。 首里城からタクシーで10分くらいです。 周辺に観光スポットがないせいか、比較的空いていますので、 のんびりと散策が出来ます。 【識名園の営業時間】 識名園の営業時間は以下となっています。
期間 営業時間 入場締め切り
4月1日~9月30日 9:00~18:00 17:30
10月1日~3月31日 9:00~17:30 17:00
営業時間は季節によって変動します。 4月1日~9月30日の期間は9:00~18:00まで営業をしており、夕方になっても比較的明るく思う存分識名園を満喫することができます。 10月1日~3月31日の営業時間は夏場より30分短くなり、9:00~17:30までの営業です。 12月~3月にかけてのちょっと肌寒いなかで見る琉球・日本・中国の文化が混ざった庭園は夏場とは違った雰囲気を楽しめます。 [adsense] 【識名園の入場料】
観覧料
個人 大人:400円 小人(中学生以下):200円
団体 大人:320円 小人(中学生以下):160円
■団体料金は20名以上から適用。 ■小学生未満は無料。 ■那覇市内に住所がある65歳以上の方は料金半額。 ■身体障害手帳、療育手帳、精神障害者保険福祉手帳をお持ちの方は無料。(手帳の提示必須。介護者は1名まで無料)   【識名園お勧めのお土産】 識名園には、休憩するスペースやお茶の出来るお店がありません。 駐車場に小さな売店があるだけです。 お土産を購入したい時は 識名園から5分くらいのところにある、「いまいパン」へ行ってください。 ここは、焼きたてパンがずらっと並ぶ、おいしくて有名な持ち帰りのみのパン屋さんですが、ケーキもありますし、識名園をイメージして作った「るうまんぺい」という クッキーもあります。ここでしか販売されていません。 ゆっくり座って、くつろぎたい場合は、 繁多川のスーパー、「かねひで」の向かいにある、「ハンタガワカフェ」が お勧めです。日替わりのキッシュやスープが人気で、ケーキやベーグルなどもあります。 見逃しやすいので注意してください。 首里城見物や国際通りでのショッピングと組み合わせると良いでしょう。   アップルパイ さんの投稿 [travel]