最近の急激な円高の進行は、主に日銀の為替介入と金利引き上げの発表に起因しているとされていますが、その背景にはキャリー取引の影響があると考えられます。キャリー取引とは、金利の低い国の通貨を借りて、金利の高い国の通貨や資産に投資することで利益を得る取引です。

円は長らく低金利であり、そのため多くの投資家が日本円を借りて他国の資産に投資していました。しかし、最近の金利引き上げにより円安の流れが変わり、これまでのポジションが急激に悪化しました。この結果、多くの投資家が円を買い戻し始めたため、円高が加速しています。

現在の円高は、このようなキャリー取引のポジション解消が引き金となっており、今後もその動向によって円高が続く可能性があると考えられています。

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急激な円高の加速でちょっと私自身驚いてるんですけど
きっかけは日銀による為替関与とそれに続く金利上げの発表とされてますけど
それにしてもものすごい急で円高が加速しているので
それに対する説明としてキャリー取引っていうのがあるのではないかという話があるので
説ですけどすごくもっともらしい説明なのでちょっと解説します
キャリー取引っていうのは金利の安い国の通貨を銀行とかから借りて
それから金利の高い国の通貨にそれを交換して
そこで投資をしてそれは別に預金でもいいし株でもいいし債券でもいいけど
投資してそこで利息が高い分だけ儲ける
つまり金利1%の国で借りて金利5%の投資をすれば
戻していくときにはその4%分の債券が出るという発想で行うのが元々のキャリー取引
さらにその国の通貨の価値がどんどん下がっているときにそれをやると
今度1%で借りて5%で投資してそれだけで4%もかかるんだけど
さらに借りてた国の通貨がもう5%下がってたとすると
とりあえず9%もかかるわけじゃないですか
っていうことができるっていうことで
どっかの通貨が金利が安くかつ下がっている過程では
キャリー取引っていうのはすごく行われるんですよ
日本円がまさにそれの対象で日本円はどんどん下がっている
金利は安いかつ円がどんどん下がり続けている状況で
日銀様々な状況があって日本政府が借金している状況もあって
金利を上げられないという前提のもとにみんなそれで
ヘッジファンドとかが激しくキャリー取引をしていて
これも円とキャリー取引って言うんだけど
年に18%くらいの利益を上げてたらしいんですよ
っていうので正確な数字は把握はできてないんですけど
100ビリオンくらい
円で言うと15兆円くらいがキャリー取引の結果のポジション
ポジションってつまり日本円を借りて
ドルとか米ドルだけに限らない
他の国の株とか借金に投資しているという状況が続いていました
それはみんな円が下がり続けるという前提のもとに
やってここまでボロ儲けしてきたと
年10%18%ですからボロ儲けしてきた
ポジションは円の借金を持って海外で投資している
そのポジションがものすごく膨らんでいた状況だったわけです
ところが今回の9月末の金利の引上げの発表で
円安の流れが変わるって分かった途端に
突然その辺のポジションの人たちが
莫大な含みゾーンを持つことになっちゃって
キャリートレードのやり方にもよるけど
そのポジションが悪くなったからパニック売りする人もいるし
まいりどと米株を担保にして円を借りている人とか
担保額が減るので
銀行に借りている人とか
その場合は米株を売って
売ったドルで円を買って借金を返すってことをしなきゃいけないので
例えば株安が進みかつ
その人たちは円を買うので
円高が進むわけですよっていうことで円高が加速してしまった
っていうのが一つの説で
それは結構あるのかもしれないですね
今の勢いで言うとものすごい勢いで円高が進みすぎているので
日銀がどんどん金利を上げるとも思えないので
今の状況はキャリートリヒキをして
円を借りて海外で投資しているっていうポジションを持っていた人が
そのポジションの解消に走っているから
その人たちが結局円を買わなきゃいけないので
ますます円が高くなるという
彼らにとっての悪循環が起こっている
というのが今の説明なんでしょうね
キャリートリヒキの残高がどのくらいあるかとか
しっかり把握されていないので
今後の解消もしかしたらパニック売りが続くのか続かないのかとか
どのくらいそれが残高なのかがわからないので
なかなか先を読むことは難しいけど
少なくとも今の状況はそういうことが起こったおかげで
ただでさえ起こった円高がさらに加速してしまっていますよ
という説明がされているらしいです
ということが今日のお話でした