【機械加工 旋盤】バイトの送り量をきめよう

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著者:副業の宮殿|製造業に携わる現役エンジニア。技術士試験対策書籍をKindleで複数出版。技術ブログ「副業の宮殿」にて製造業DX・AI活用の情報を発信中。

「バイトの送り量」は、工作物が1回転する間にバイトが移動する量で表現します。
従って、バイトの送り量の単位は「mm/rev」です。
RevはRevolutionの略で、回転の意味です。

「バイトの送り量」は、チップのコーナ半径および仕上げ面粗さと密接な関係があり、「バイトの送り量」を決めるためには、3者の関係を理解する必要があります。

旋盤加工で得られるバイトの送り方向の仕上げ面はコーナ半径(チップの先端)を転写した形状になります。
つまり、「バイトの送り量」と「コーナ半径」によって仕上げ面粗さが決まります。(仕上げ面に生じる干渉高さが仕上げ面粗さの「理論高さ」になります)。

ただし、実際の切削では、振動やチップの摩擦などが生じるため、このような規則正しい転写にはなりません。

ここで、「バイトの送り量」を「チップのコーナ半径」より大きくすると、コーナ半径が削った以上に送り量が大きくなるため、仕上げ面に「削り残し」が発生することになります。
一方、「バイトの送り量」を「チップのコーナ半径」よりも小さくすると、削り残しは発生せず、良好な仕上げ面形状になります。

そして、「バイトの送り量」を「チップのコーナ半径」よりも極端に小さくすると、仕上げ面に発生する干渉高さは小さくなり、平坦な仕上げ面が得られます。
すなわち、「バイトの送り量」は、使用するチップのコーナ半径(先端丸み)に依存し、コーナ半径よりも大きくすることはできません。

したがって、「バイトの送り量」を設定する場合には、チップのコーナ半径を確認しておく必要があります。

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