ブロックチェーンとは、インターネット技術上に構築される価値(資産)交換の分散型インフラ技術である。
ブロックチェーンには3つの要素があり、

①データの連結によりデータ改ざんが困難、
②情報資産とエンティティ(主体)の紐づけによる情報の所有、流通、用途の管理
③P2Pでのデータ管理・合意形成による信頼性向上と中央管理者が不要

となることである。

ブロックチェーンのようなリーダーなき分散型台帳の世界では、いかに台帳間の合意(コンセンサス)を取るかが最も難しい点になる。
ビットコインでは、報酬を組み込んだインセンティブ付けが設計されている。近年は仮想通貨に注目が集まっているが、
海外では政府が社会保障給付や不動産登記・売買を対象に実証実験を行う動きがある。

また、電力、モバイルペイメント、地域通貨等、実生活に近いところでブロックチェーン技術が使われ始めている。

ブロックチェーンはマクロレベルでの経済的変容をもたらす。
情報の信頼性が組織に依存しないことから、誰もがミクロな経済圏を生み出す可能性がある。
個人あるいはスタートアップ企業でも簡単にサービスを立ち上げる事が可能であるため、例えばIoTと決済の融合など、
よりミクロな経済取引を実現できる可能性が高まる。それにより、今まで顕在化していなかった価値を獲得することが可能となる。

ブロックチェーン技術によってミクロの経済取引を底上げし、さらにマクロ経済のプラス寄与につながるような使い方の研究が今後重要である。

 

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