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フランスの国民戦線を筆頭に、ヨーロッパ各国では民族主義政党が一定の指示を集めています。
なぜ、ヨーロッパの人たちは内向きになってきたのでしょうか。

支持を広げる決定的要因となったのは、シリア難民の大量流入です。

フランスにはすでに、北アフリカ系の移民がたくさん住んでいましたが、
2015年以降、シリア難民が合流しました。

その中にはIS系の工作員が紛れ込み、前からフランスに住んでいた北アフリカ系の移民の二世や三世に
「ISで一緒に活動しないか」とさかんに勧誘活動をしていたようです。

ISはリクルート戦略に長けています。対面での勧誘に加え、インターネットを駆使して
「君たちも十字軍と戦う勇敢なイスラム戦士になれる」などと巧みに宣伝活動していたのです。

フランスで仕事も得られず、「二流市民」のように扱われてきた移民系の若者たちが、屈服した寝所を胸にISに傾倒していったようです。
フランスからISに参加した人のほとんどは、実はフランス生まれの二世、三世でした。

パリやブリュッセル、ロンドンなどヨーロッパ各地で一般人を狙ったテロが断続的に発生していますが、
それらの実行犯の多くは、ヨーロッパで生まれ育ち、ISに参加して若者です。

シリア難民の増加に便乗する形で、ISがヨーロッパの若者を凶悪なテロリストに仕立て上げ
社会を恐怖に陥れている、そうした背景から、移民排斥の声が大きくなり、各地で「極右」政党が支持を伸ばしているのです。

それでも移民んの受け入れをやめないのはなぜ?

ヨーロッパの移民問題には、EU圏外からの移民が引き起こす問題の他に、もうひとうの側面があります。
EU圏内からの移民、元共産圏だった東ヨーロッパの貧しい国々や、財政破綻の危機が慢性化しているギリシアなど
からの移民によって生じている問題です。

経済水準が低い国から、西ヨーロッパの国々に出稼ぎにやってくる人がたくさんいる事が深刻な問題をはらんでいるのです。

基本的に、東ヨーロッパやギリシアからやってくる移民の流れを食い止めることはできません。
すでにEUに加盟して、「シェンゲン協定」を結んでいるからです。これは、EU域内の人や物の移動の自由に関する協定で、
国境線をなくすことを意味します。だから、出稼ぎをしたい移民のパスポートがなくても、フリーパスで仕事を求めて移動ができるのです。

 

そうした状況のしわよせをくらうことになるのは、フランスやイギリス、ドイツなど移民を受け入れる豊かな国々の労働者です。
職を奪われ、国民が不満を抱えるのは当然です。

 

では、なぜEUは移民受け入れをやめると決断する事が出来なかったのでしょうか。
実は移民を受け入れることで潤う人たちがいるからです。

それは経済界、産業界です。
とりわけドイツの輸出産業が移民受け入れに賛成してきました。

 

移民は、安価な労働力の供給源になるからです。
一般のドイツ人が移民の受け入れによってデメリットを被っている一方で、懐を潤しているのです。

経済界をスポンサーとしている大手メディアが移民に賛成のスタンスをとることも、
ドイツの経済界が支持しているメルケル政権が移民に寛容であり続けたことも納得がいきます。

 

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