数学が得意だと人生イージーモード
統計やデータサイエンスの大事さをよく聞く昨今ですが、
「やっぱり数字に強いほうが人生も成功しがちだよ!」って研究(1)が出ておりました。
(1):https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0956797614551371
これはピーボディ大学の論文で、幼いころに数学の才能を認められた子が、成人後にどんなキャリアを積んだかを追った非常に気の長いリサーチであります。調査が始まったのは1970年代で、まずはアメリカの共通テストの点数を調べて、当時13才だった子どもたちのなかから、数学で上位1%の成績をとった者だけを選び抜いたんですね。
で、40年後に全員(男性が1,037人で、女性が613人)のキャリアを追いかけたところ、
幸福度や人生の満足度がみんな非常に高い
年収は平均で男性が1千500万円、女性が900万円
週の労働時間は50時間以上
って傾向があったらしい。全体的にバリバリ働いてガンガン稼いで幸せに暮らしている模様。さらに、細かくデータを見ると、
25〜40%が博士号を取っていた
4.1%が大手大学の終身在職権を手に入れていた
2.3%が大手企業の重役になっていた
2.4%が弁護士になっていた
8%の参加者が681件の特許を取り、358億円の融資を受けていた
25%の参加者が7,572本の学術論文を書いていた
3%の参加者が85冊の本を出版していた
って結果だったそうな。博士号の取得率が高い!
研究者いわく、
男女を問わず、人生の早い段階で数字の才能を認められた者は、その後も創造性の高い成果を残し、
仕事ではリーダーの地位につき、収入も高く、自分の人生の質に満足していた。
他の研究では、算数は計算が得意な子供ほど、
寄付をしたり自分の将来のために貯金をすることが得意になったというものもあります。
お手伝いや勉強などの自分がやるべきことをやったことでお小遣いをもらった子供ほど、
2倍ぐらい他の子供に比べて寄付する確率が高くなり、それと同じように、算数が得意な子供ほど、寄付する確率も高くなり自分の将来のために貯金をするのが得意だったということです。
算数は計算が得意だと、やはり自分がそれを買うべきなのか、
貯金すれば何を買うことができるのかというようなことを即座に考えることができるようになります。
それによりお金を使うことの判断が衝動的にならず、理性を働かせることができるようになります。
やはり定期的に数学は学ばないといけないと思う次第です。
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