Tesla OptimusとSoftware2.0

テキストはTESLAによる人間型ロボットOPTIMUSの開発と、それに伴うソフトウェア開発の革新的な方法について述べています。この革新は、ソフトウェアの根本的な作り方を変えるものであり、AIを用いたプログラムの作成方法についても触れられています。テキストは、この新しいアプローチが従来のソフトウェア開発とどのように異なるか、また、これがなぜ重要なイノベーションであるかを詳細に説明しています。

 

 

WISPERによる書き起こし

この構想は、夏は火曜日に TOMOさんがやっていただいた グリーンの影響で ビデオをこのチャプターに貼り付けたんですけど TESLAのOPTIMUSっていう 人間型のロボットの最新のデモ このビデオを貼り付けたんですけど とてもよくできてます これぐらいのデモだと Boston Dynamicsとか ロボットアームでGoogleとかがデモしてるので デモそのものはそんなにすごい話じゃないんですけど 実は作り方に関して ソフトウェアの作り方に関して すごいイノベーションが起こってるんですよ 僕もソフトウェア業界に 40年以上いるけど 今TESLAが起こしてる イノベーションは 本当にソフトウェアの作り方を 根本的に変えるという イノベーションで 今までのどんなソフト 僕が今まで作ってきたソフト ソフトウェアもそうだしアプリもそうだし 基本的に人間が アルゴリズムという どういう手順で 物を処理するというアルゴリズムを決めて それに基づいてプログラムを書いて ソフトウェアとして仕上げる というのが これまでのソフトウェアの作り方だと思います ソフトウェアの歴史はもっと長いから 40年以上長いけど 今まであったソフトウェア もしくはこの世の中に存在するほとんどのソフトウェア ほとんど全てのソフトウェア プログラマーがアルゴリズムを作って それをプログラムに落とし込んで そのプログラムに従って アルゴリズム通りに処理をする という作り方をしていたんですけど それが今大きく変わろうとしています この変わり方の すごさに 気づくためにはソフトエンジニアでなきゃいけないので 世の中の人はまだ気づいていないと思いますけど 本当にすごいイノベーションが起こっています AIは使っているんですけど そのAIにプログラムを書かせているわけじゃないんですよ ここもまた誤解している人が結構いるから 人間が書くプログラムに対して AIは今 GPTとかを見ればわかるけど こんなプログラムを作ってって言うと作ってくれるんですけど それも基本的にはアルゴリズムに従って コードを生成しているので 従来型と変わらないんですよ 単にプログラマーが作る代わりに AIがプログラミングを勉強してやっている話なので イノベーションとしては面白いと言えば面白いけど 根本的に作り方は変わるわけじゃないんですよ 今起こっているのは 総称としてはソフトウェア2.0と言われて 元 テスラのAIチームを率いていた アンドレ・キャパティという人が 2017年に書いた メディアム上のメモというかブログの記事があって ソフトウェア2.0で ググればすぐ出てくるけど そこに書いてあるコンセプトで 要はアルゴリズムじゃなくて ニューラルネットワーク自身に 学習させて ソフトウェアを作ろうという発想で 本当にすごいですよね 僕もこの記事を読んだのが2年前くらいだったけど これに 気が付くとすごいことがあるというのは分かりましたよね 実際にやるのは大変なんですけど 人間っていろんなことができるじゃないですか 自転車に乗ったり自動車に運転したり 歩いたり食べたり スポーツテニスしたりゴルフしたりいろんなことができるけど そこに 人間が書いたプログラムとか関与してないですよね 基本的に僕らというのは現実空間に生きていて 目とか耳とか 学習するわけですよ ボールの動きだったり 物を掴んだら物を離したら落ちるという物理法則とか 基本的に 別に学校で確かニュートンの法則とか勉強してたかもしれないけど そんなこと知らなくてもみんな知ってるわけですよ 3歳児の子供でも物を手放したら落ちるということ それは本当に僕らが 日々物に触って 何か動かしたり もしくは他の人が何かやってるのを見ながら 学習して身につけたもので ここに人間が書いたアルゴリズムとか 構造とか存在してないんですよね 単に脳みその中に ニューラルネットワークというのがあるんだけど それが 画像なり映像か 音を聞いて かつ自分で手を動かして物を触ったり する間に自然に学ぶものなわけですよね この自然に学ぶという部分が 非常に脳みそがよくできているんだけど それと同じ行動をさせようとして 作った 要は人間の脳みそをモデルにして作ったのが 今のAIの コアの部分であるニューラルネットワーク それに 要は例えば自動車の運転だったら 自動車を運転している人間の画像を バーッと入力して その時にどんなハンドル操作をしているか という情報を全部入力して それをベースにニューラルネットワークに学習させると 自分で運転できるようになる というのがソフトウェア2.0の 作り方なんですよ 人間はニューラルネットワークを どういう風に構成するとかどういう風に学習するという部分には プログラムを書いているけど 運転そのものに関しては一切プログラムを書かないんですよ 例えば停止信号があったら止まるとか 車線はだいたい守って走るとか 赤信号になったら止まりますよ 青になったら行っていいですよとか 雪が降る時はウィンターを出しましょうとか というルールを 人間がアルゴリズムで定めて プログラムに落とす必要は全くなくて 勝手に 学習して そういうものを見つけてしまう という作り方なんですよ この話をアンドレさんが 2017年に提唱してから なかなかこれがすごいと分かる人も そんなに多くなかったんですけど テスラのエンジニアたちは このビジョンに従って徐々に徐々にソフトウェアを という作り方に変えて 自動運転ソフトに関しては ついこの間発表されたバージョン12から この作り方になったんですよ バージョン11までは実は 人間が描いた30万行の C++のプログラムで作られていたんだけど バージョン12になった時に その30万行全部捨てて ニューラルネットワークが たくさんの動画から学んで 運転できるようになった という作り方をしたそうなので このOptimaに関しても ソフトウェア2.0で作っているそうです ということで このソフトウェア2.0という ソフトウェア業界にとっては画期的な 作り方がまさに今目の前で 起こりつつあって 今のところ私が知っている限りテスラだけですよね この作り方で本気で ものを作ってデモできるところまで見せてくれているのは Googleの以後のプログラムとかも かなりそれに近い分にはなってきたけど でもここまで完全にソフトウェア2.0 なのは このテスラの自動運転と ということで 私は結構 ソフトウェアエンジニアとして感動しています こういうイノベーションを 目の目のあたりにできること では