1. SUMIF
SUMIFは条件付きの合計を計算する関数です。特定の条件に一致するセルのみを合計するために使用されます。
構文:
SUMIF(範囲, 条件, [合計範囲])
範囲: 条件を適用するセルの範囲。
条件: 合計するセルをフィルタリングするための条件。
合計範囲 (オプション): 実際に合計するセルの範囲。指定しない場合、”範囲”が合計されます。
例:
A列に商品名、B列に売上が記載されている場合、SUMIF(A1:A10, “リンゴ”, B1:B10)という関数は、A列の商品名が”リンゴ”である行のB列の売上を合計します。
sumifで、SUMIF(A1:A10, “リンゴ”, B3:B12)と行の値がずれていた場合はどんな値が返ってきますか?
SUMIF(A1:A10, “リンゴ”, B3:B12) のように、範囲と合計範囲の行数が一致していない場合、Excelはエラーを返すことはありませんが、期待する結果が得られない可能性があります。
具体的には、この関数は以下のように動作します:
A1が”リンゴ”である場合、B3の値が合計に加えられます。
A2が”リンゴ”である場合、B4の値が合計に加えられます。
・・・
A8が”リンゴ”である場合、B10の値が合計に加えられます。
このように、範囲と合計範囲がずれている場合、一部のデータが無視される可能性があるため、注意が必要です。正確な結果を得るためには、範囲と合計範囲のサイズを一致させることが推奨されます。
2. VLOOKUP
VLOOKUPは、指定した値に基づいてテーブルから関連するデータを検索し、そのデータを返す関数です。
構文:
VLOOKUP(検索値, テーブル範囲, 列インデックス番号, [範囲の検索])
検索値: テーブル内で検索する値。
テーブル範囲: 検索するデータテーブルの範囲。
列インデックス番号: 検索値に一致する行から返す値が含まれる列の番号。
範囲の検索 (オプション): 真 (TRUE) または偽 (FALSE)。真の場合、最も近い一致を返します。偽の場合、完全一致を返します。省略すると、デフォルトで真が選択されます。
例:
A列に商品コード、B列に商品名が記載されている場合、VLOOKUP(“001”, A1:B10, 2, FALSE)という関数は、A列の商品コードが”001″である行のB列の商品名を返します。
VLOOKUPの検索値はテーブル範囲の一番左の列のみが検索されますか?
はい、正確にはその通りです。VLOOKUP関数を使用する場合、検索値はテーブル範囲の一番左の列で検索されます。そして、指定した列番号の値が返されます。
VLOOKUPの基本的な構文は以下の通りです:
VLOOKUP(検索値, テーブル範囲, 列番号, [近似一致/完全一致])
検索値:検索したい値。
テーブル範囲:検索を行うテーブルの範囲。この範囲の一番左の列で検索値が検索されます。
列番号:テーブル範囲の中で、どの列の値を返すかを指定する番号。左端の列を1として数えます。
[近似一致/完全一致]:オプションの引数で、完全一致を求める場合はFALSEまたは0、近似一致を求める場合はTRUEまたは1を指定します。省略した場合のデフォルトはTRUEです。
例えば、以下のようなデータがあるとします:
A B
1 Apple
2 Banana
3 Cherry
このデータで、VLOOKUP(2, A1:B3, 2, FALSE)という関数を使用すると、2がA列で検索され、対応するB列の値Bananaが返されます