これまで、存在は知っていましたが、あまり意識してこなかった、Tesla 車の熱管理システムに関する分かりやすい記事なので、紹介します。日経のこの手の記事は、会員登録をしなければいけないので、面倒で避けて来たのですが、これはその手間をかける価値がある記事でした。
電気自動車は、電池の温度を一定の範囲に保つ必要があるため、そこになんらかの熱管理システムが必要ですが、Tesla はそれを室内の空調システムと一体化して作ることにより、「電池から出た余分な熱で社内を温める」などが柔軟に出来るようになっています。
最新のモデルY向けには、テスラ独自のヒートポンプが搭載されていますが、それが画期的だという記事を読んだことがあります(Tesla Model Y Heat Pump: Deep Dive and Closer Look)。
ヒートパンプは、米国の家庭用の空調システムでもよく使われるシステムですが、熱を移動させるだけなので、冷暖房の両方に使えるのと、電気代が安くすむという利点があります。
Tesla が Model Y 向けのヒートポンプの開発に力を入れたのは、寒冷地での航続距離を稼ぐためには必要だったからとされていますが、電気自動車という新たな進化圧がかかった結果のすばらしいイノベーションと呼べると思います。
引用:週刊 Life is Beautiful 2021年3月2日号
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